Form 8843の書き方

Form 8843は、F・J・M・Qビザの学生、教員、研究者、研修生とその配偶者・子どもが、米国での滞在日数を米国の税務上の居住者判定に数えない理由を米国内国歳入庁(IRS)に説明するための申告書です。米国に滞在した年ごとに、収入がなくても一人ひとりが自分の書類を提出し、1040-NRに添付するか単独で郵送します。

公式書類との最終確認日:

書類
Form 8843
版
2025
発行元
Internal Revenue Service (IRS)
書類の言語
English
提出先
IRS:1040-NRに添付するか、単独でテキサス州オースティンのIRSへ郵送
提出する人
日数を除外する全員。配偶者や子どもも含め一人1通、収入がなくても提出
期限
延長を含む1040-NRの期限:その年の日付は公式ページで確認してください
費用
無料
納税申告書ではない
所得は申告せず、1040-NRの提出が必要な場合もその代わりにはなりません

この書類とは

Form 8843「Statement for Exempt Individuals and Individuals With a Medical Condition」(免除対象者および病気の状態にある人のための申告書)は納税申告書ではありません。米国での滞在日数の一部を実質的滞在テスト(substantial presence test)で数えない理由をIRSに説明する書類です。このテストは、米国市民でない人が税務上米国の居住者かどうかを決める日数の計算です。その年に31日以上、かつ3年間で183日以上になるとテストを満たします。今年の日数はすべて、前年は1/3、前々年は1/6として数えます。

提出する人の多くは、F・J・M・Qビザの学生と、J・Qビザの教員、研究者、研修生、そしてその配偶者と子どもです。一定の年数の間、これらの人は「免除対象者」で、滞在日数がテストに数えられません。税金を払わなくてよいという意味ではありません。チャリティースポーツ大会に出場するプロスポーツ選手や、米国滞在中に生じた病気のために出国できなかった人も同じ書類を使います。

書類は5つのPartに分かれています。全員がPart Iを記入し、そのうえで自分に当てはまるPartだけを記入します。教員と研修生はPart II、学生はPart III、プロスポーツ選手はPart IV、病気の場合はPart Vです。上部の住所と最後の署名は、納税申告書と一緒ではなく単独で送るときにだけ必要です。

誰が記入するか

次のすべてに当てはまる場合に提出します。

  • 米国市民でもグリーンカード保持者でもなく、その年のある時期に米国にいた。
  • F・J・M・Qビザで学生、教員、研究者、研修生として、またはその配偶者や子ども(F-2、J-2など)として滞在していた。
  • それらの日数を実質的滞在テストで数えないため、税務上の非居住者である。
  • 米国での収入がまったくなくても同じです。家族一人ひとりが自分の書類を提出します。

次の場合は提出しないか、別の書類が必要です。

  • 税務上の米国居住者である場合:Form 8843は対象外です。
  • 外国政府関係者としてAまたはGビザで米国にいる場合:提出は不要です。ただしすべての日数を数えるA-3またはG-5ビザは除きます。
  • 外国とのより密接な関係による例外を主張する場合:Form 8840を使います。
  • 申告すべき米国での所得があった場合:1040-NRを提出し、Form 8843を添付します。

項目ごとの記入方法

1ページ目の上部:氏名、番号、住所

For calendar year 2025, or tax year beginning …, 2025, and ending …, 20 …この申告書の対象となる年。この版は2025暦年用です。課税年度が暦年でない場合だけ、開始日と終了日を記入します。
Your first name and initial名(ファーストネーム)とミドルネームの頭文字。パスポートのとおりに書きます。
Last name姓。パスポートのとおりに書きます。
Your U.S. taxpayer identification number (TIN), if any米国の社会保障番号または個人納税者番号(ITIN)。持っている場合のみ。持っていれば記入します。どちらもなければ空欄にします。Form 8843を単独で出すだけなら番号は不要です。番号を作り上げるのは絶対にやめてください。
Address in country of residence母国での住所。Form 8843を米国の納税申告書と一緒ではなく単独で送る場合だけ記入します。
Address in the United States米国での住所。Form 8843を米国の納税申告書と一緒ではなく単独で送る場合だけ記入します。

Part I:一般情報

Line 1aType of U.S. visa (for example, F, J, M, Q, etc.) and date you entered the United Statesビザの種類と最後に米国に入国した日。F-1、J-1、J-2などの種類と、直近の入国日を書きます。入国日はI-94の記録(i94.cbp.dhs.gov)にあります。1040-NRに添付し、この情報をそちらに記入する場合は、代わりに「Information provided on Form 1040-NR」と書きます。
Line 1bCurrent nonimmigrant status. If your status has changed, also enter date of change and previous status.その年の最終日時点の在留資格。通常は1a行と同じです。米国を出国せずに資格を変更した場合(例:B-2からF-1)は、変更日と以前の資格も書きます。承認日はI-797に記載されています。
Line 2Of what country or countries were you a citizen during the tax year?その年の国籍。その年に国籍を持っていた国をすべて書きます。
Line 3aWhat country or countries issued you a passport?パスポートを発行した国。パスポートを発行した国をすべて書きます。
Line 3bEnter your passport number(s)パスポート番号。各パスポートの番号を正確に書き写します。
Line 4aEnter the actual number of days you were present in the United States during: 2025 / 2024 / 20233年それぞれで実際に米国にいた日数。1日のうち少しでも国内にいればその日は数えるので、入国日と出国日も数えます。国外で過ごした日は除き、各年の実際の日数を書きます。
Line 4bEnter the number of days in 2025 you claim you can exclude for purposes of the substantial presence test今年の日数のうち、実質的滞在テストで数えない日数。2025年の滞在中ずっと免除対象の学生、教員、研修生だった場合は、通常4a行の2025年の日数と同じです。一部の日だけ除外できる場合は、その日数だけを書きます。

Part II:教員と研修生

Line 5For teachers, enter the name, address, and telephone number of the academic institution where you taught in 20252025年に教えた学校や機関。Jビザの教員は名称、住所、電話番号を書きます。正確な書き方を案内している国際オフィスも多くあります。Qビザの人は5行目を飛ばします。
Line 6For trainees, enter the name, address, and telephone number of the director of the academic or other specialized program you participated in during 20252025年に参加したプログラムの責任者。研修生と研究者は責任者の氏名、住所、電話番号を書きます。どのオフィスを書くか案内している大学も多くあります。Qビザの人は文化交流プログラムの責任者を書きます。
Line 7Enter the type of U.S. visa (J or Q) you held during: 2019 2020 2021 2022 2023 2024過去6年(2019年〜2024年)の各年のJまたはQビザの種類。米国にいた年だけビザの種類を書き、ほかの年は空欄にします。その間にビザの種類が変わった年があれば、新しい種類と取得日を記した説明書を添付します。
Line 8Were you exempt as a teacher, trainee, or student for any part of 2 of the preceding 6 calendar years (2019 through 2024)?過去6年のうち2年に、すでに教員、研修生、学生として免除対象だったかどうか。2019年〜2024年のうち2年のいずれかの期間に免除対象だった場合はYesにチェックします。その場合、手引きにある例外に当てはまらない限り、2025年の日数を教員や研修生として除外できません。この例外には、報酬の全額を外国の雇用主が支払ったことなどの条件があります。

Part III:学生

Line 9Enter the name, address, and telephone number of the academic institution you attended during 20252025年に通った教育機関。国際オフィスが示すとおりに名称、住所、電話番号を書きます。配偶者や子どもは学生の在籍校を書きます。例:「Spouse/Dependent of student attending」と学校名。Qビザの人は9行目を飛ばします。
Line 10Enter the name, address, and telephone number of the director of the academic or other specialized program you participated in during 2025学業プログラムの責任者。学校が指定する氏名、住所、電話番号を書きます。多くの場合は国際オフィスです。配偶者や子どもも同じように学生のプログラム責任者を書きます。
Line 11Enter the type of U.S. visa (F, J, M, or Q) you held during: 2019 2020 2021 2022 2023 2024過去6年(2019年〜2024年)の各年のF・J・M・Qビザの種類。米国にいた年だけビザの種類を書き、ほかの年は空欄にします。その間にビザの種類が変わった年があれば、新しい種類と取得日を記した説明書を添付します。
Line 12Were you exempt as a teacher, trainee, or student for any part of more than 5 calendar years?教員、研修生、学生として免除対象だった暦年が5年を超えるかどうか。暦年の一部でも1年と数えます。Yesにチェックした場合は、米国に永住するつもりがないことを示す事実を記した説明書を添付します。
Line 13During 2025, did you apply for, or take other affirmative steps to apply for, lawful permanent resident status in the United States or have an application pending to change your status to that of a lawful permanent resident of the United States?2025年にグリーンカードに向けた手続きをしたかどうか。申請した、申請に向けたほかの手続きをした、または合法的永住者になるための申請が審査中だった場合はYes、それ以外はNoにチェックします。
Line 14If you checked the “Yes” box on line 13, explain13行目でYesにした場合の説明。申請の内容と現在の状況を説明します。Noの場合は空欄にします。

Part IV:プロスポーツ選手

Line 15Enter the name of the charitable sports event(s) in the United States in which you competed during 2025 and the dates of competition2025年に出場したチャリティースポーツ大会とその日付。プロスポーツ選手のみ。学生、研究者とその家族はPart IVを空欄にします。
Line 16Enter the name(s) and employer identification number(s) of the charitable organization(s) that benefited from the sports event(s)大会の恩恵を受けた慈善団体とその雇用者識別番号(EIN)。各団体の名称と番号を書き、純収益の全額がそれらの団体に渡ったことを示す説明書を添付します。

Part V:病気や健康上の問題がある人

Line 17aDescribe the medical condition or medical problem that prevented you from leaving the United States米国から出国できなかった原因の病気や健康上の問題。その内容を書きます。Part Vは米国滞在中に生じた問題だけが対象です。治療のための渡航や、入国前から知っていた病気は対象外です。
Line 17bEnter the date you intended to leave the United States prior to the onset of the medical condition or medical problem described on line 17a病気が始まる前に出国する予定だった日。予定していた出国日を書きます。
Line 17cEnter the date you actually left the United States実際に出国した日。米国を出国した日を書きます。
Line 18Physician’s Statement17行目の内容についての医師の証明。医師などの医療関係者が記入し、氏名、住所、電話番号、日付を添えて署名します。本人は記入しません。

署名(書類を単独で提出する場合のみ)

Your signature偽証罪の罰則のもとで書類の内容が真実であると確認する署名。Form 8843を単独で送る場合だけ署名します。1040-NRに添付する場合はここに署名しません。署名できないほど幼い子どもの分は、親または後見人が署名します。
Date署名した日。書類に署名した日付を書きます。

重要な用語

Exempt individual実質的滞在テストに限った用語で、一定の年数の間、米国での滞在日数が数えられない人。例:F・J・M・Qビザの学生、J・Qビザの教員や研修生。税金が免除されるという意味ではありません。
Alien individual米国市民でない人を指すIRSの用語。
Substantial presence test米国市民でない人が税務上米国の居住者かどうかを決める日数の計算。加重計算で今年31日以上、かつ3年間で183日以上。
Nonimmigrant statusI-94の記録に示される、米国での一時的な在留資格。例:F-1、J-1、J-2。
Taxpayer identification number (TIN)個人の米国の税務番号。社会保障番号または個人納税者番号。
Lawful permanent residentグリーンカード保持者。米国に永住することが認められた人。
Director of the academic or other specialized program学業や交流プログラムの責任者。どの氏名やオフィスを書くか案内している学校も多くあります。
Penalties of perjury書類に故意に虚偽を書くと処罰されることがあるという法的な警告。

よくある間違い

  1. 1

    収入がないので提出しない

    この書類は収入ではなく米国での滞在日数に関するものです。非居住者のF・Jビザの学生や研究者は、収入がまったくなくても提出します。

  2. 2

    配偶者や子どもを忘れる

    F-2またはJ-2ビザの家族は、幼い子どもも含め、一人ひとりが自分のForm 8843を提出します。

  3. 3

    複数の書類を1つの封筒に入れる

    一人ずつ別々に郵送し、封筒にほかの書類を入れないでください。

  4. 4

    違うPartを記入する

    学生はPart III、教員、研究者、研修生はPart IIを記入します。Part IVとVはプロスポーツ選手と病気の場合のもので、ほとんどの学生や研究者は空欄にします。

  5. 5

    米国にいなかった年にビザの種類を書く

    7行目と11行目には、滞在していた年だけビザの種類を書き、ほかは空欄にします。

  6. 6

    4a行に国外の日数を含める

    4a行は実際に米国にいた日数です。帰省など国外にいた日は数えません。

  7. 7

    先にSSNやITINが必要だと思い込む

    米国の税務番号がなければ空欄にします。Form 8843を単独で出すだけなら不要です。

  8. 8

    署名や控えなしで送る

    単独で送るときは2ページ目に署名し日付を書きます。控えと発送の記録を残してください。IRSは受領の確認をしません。

よくある質問

収入がなくてもForm 8843を提出する必要がありますか?

はい。F・J・M・Qビザの非居住者として米国にいて、実質的滞在テストから日数を除外する場合は必要です。この書類は収入ではなく滞在日数に関するものです。

Form 8843の期限はいつですか?

延長を含む1040-NRの期限です。暦年の場合、米国の所得税が源泉徴収される賃金を受け取ったなら翌年の4月15日、それ以外は6月15日です。期限が週末や法定休日に当たる場合は次の営業日になります。その年の日付は公式ページで確認してください。

Form 8843はどこに送りますか?

1040-NRを提出する場合は8843を添付し、1040-NRの手引きにある住所に両方を送ります。納税申告書を提出しない場合は、次の宛先に送ります:Department of the Treasury, Internal Revenue Service Center, Austin, TX 73301-0215。

配偶者や子どもにもそれぞれForm 8843が必要ですか?

はい。F-2またはJ-2ビザの家族は、どの年齢の子どもも含め、一人ひとりが自分の書類を提出します。署名できないほど幼い子どもの分は、親または後見人が署名します。

Form 8843にSSNやITINは必要ですか?

いいえ。番号があれば記入し、なければ空欄にします。

Form 8843はオンラインで提出できますか?

単独で出す場合は紙で郵送します。手引きには郵送先の住所しか載っていません。1040-NRを提出する場合は申告書と一緒に送ります。

過去の年にForm 8843を出していません。どうすればよいですか?

出していない年ごとに、IRSの過去年度の書類ページにあるその年の版を使い、1年に1通ずつ今からでも提出できます。IRSの手引きによると、遅れて提出すると、プロスポーツ選手として、または病気を理由に日数を除外できなくなることがあります。ただし、義務を果たすために合理的な手段をとったことを示せる場合は別です。

Form 8843は納税申告書ですか?

いいえ。滞在日数を除外する理由を説明する申告書です。申告すべき米国での所得もあった場合は、別に1040-NRも提出します。

この書類を自分の言語で記入

書類をOtterFillにアップロードしてください。各質問をあなたの言語で説明し、手元の資料から回答をあらかじめ入力し、提出前に書類を確認します。

このガイドは書類の説明であり、法律・税務・移民に関する助言ではありません。書類は改訂されるため、提出前に公式の説明を確認してください。

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